テクニカルプライズの「大回り」の改善点
Own Logical Index
スキー狂のみなさん
スキーの級別テスト(バッジテスト 1級・2級)やプライズテスト(テクニカル・クラウン)
の合格に向けて取り組んでいるスキー狂のみなさん
高鷲スノーパーク SAJスキースクールで開催された
テクニカルプライズ検定の受験者の滑りを観て
テクニカルプライズの合格に向けた「大回り」に
ついて自論を展開します。
テクニカルプライズ
テクニカルプライズですが。
級別テスト1級のさらに上のプライズテストとなります。
級別テスト2級と1級の難易度の差よりも
級別テスト1級とテクニカルプライズの難易度の差が
大きいという表現となるか。。。
級別テスト2級から1級の難易度の差と
級別テスト1級からテクニカルプライズの難易度の差は
あまり変わらないが合格に向けて習得する技術の難易度が
高いので習得が難しく差があるように感じている。。。のか??
いずれにしても、
級別テスト1級に比べて更に難易度が高い資格です。
先日の検定会で大回りを観ていて
他の種目に比べて全体が合格のレベルに近いことを感じました。
減点となっているところに傾向があるため
以下にその点を示します。
1.板の性能
2.ローテーション
3.後傾
4.山回り
5.滑走性
以上の内容で展開します。
1.板の性能
板の性能ですが。
板の性能が合格するレベルの板を使用できていない。。
ということではなくて。。
板の性能が良いので
板の性能に頼って滑ってしまっているということです。
最近の板は性能がよく
板を斜めに傾けて少しエッジがかかると
ターンができてしまいます。
テクニカルプライズでは
板の性能だけでのターンでは要求の滑りに
達しません。
スキーヤーが運動することで
ターン弧・スピードへの制動を行い
ターンを構成する必要があると思います。
検定で要求されているレベル以上の滑りで
板を斜めに傾斜させるという運動は行っていますが、
そこに乗っているだけでは操作をしている
ということにはならないと思います。
板に一緒についていく必要はありますが、
乗っているだけではだめだと思います。
また、体を斜めに内倒して板のエッジを誘導
してターンをするではなく、
足元からターンに入る必要があると思います。
乗っている板に対して・・
外力に対して対応し、脚で踏んでいく。
ずらしていく、回旋する。。
(カービングでやるという意味でなく
操作をするという意味です。)
乗っていくだけでなくしっかりスキーヤーの
重みを伝えて板をたわませていくことが必要だと思います。
2.ローテーション
ローテーションですが。
ターンの始動やターンを誘導するために上体を
ターン内側に回し込んでしまう操作です。
意識して上体を回し込みエッジングを強める・・
であるとか軌道をかえるということであれば
有効な操作ですが、
無意識にターン内側に向いて行ってしまうのは
癖 だと思います。
図1.ローテーションのイメージ
この結果、山回りが斜面に対して
横方向に行ってしまい落差が出なかったり、
外脚への荷重が弱まり
シェーレン(外脚が揃った状態からトップが離れしまう)
を導いてしまうこともあります。
図2.シェーレンのイメージ
3.後傾
後傾ですが。
1項の板の性能でターンをしている
場合に後傾となっている場合もあります。
重心の位置はブーツの下で前後に
動くことで、板のトップからテールまで
使っていくこともできます。
後傾のままでターンするために
体の傾きだけでターンしている場合もあります。
また、切り替え時に身体が遅れて
後傾となり板が抜けてしまったりもありました。
切り替え時には体が遅れないように心がけ、
絶対に上へ抜けるような立ち上がって切り替えを行っている場合は
修正が必要だと思います。
4.山回り
山回りですが。
山回り気持ちいいですよね。。
検定ではそんな余裕はないと思いますが、
山回りを持続し過ぎると直ぐに
コースの端となってしまいます。
こうなると谷回りは殆どなくなってしまい・・
また山回りに入っていくこととなります。
コースの幅も考慮してターンサイズを調整し
次のターンに入っていく必要があります。
5.滑走性
滑走性ですが。。
後傾になるのか。。な。これは。。。
体が斜面山側にあり続け
ほぼ山回りのターン構成で
スピードをセーブして、なかなか降りてくることが
できず、さらにターン数も多くなってしまう
滑りです。
もっと積極性が必要であると思います。
また、滑走性に繋がるのですが、
板の横向きの要素を多く使うワイパー操作も
修正が必要です。
図3.ワイパー操作のイメージ
まとめ
テクニカルプライズは急斜面での検定で
制動によるスピード制御をしっかり行い、
減速要素は少なくスピードを
維持し対応力も必要となります。
このために、板を操作しながら外力への対応など
高いスキーの操作技術も必要となります。
受験者はスキー場で大勢のスキーヤーの中では
滑りも上手で目立つレベルだと思います。
このようなスキーヤーが30人程度受験しても
合格のレベルに達しているのはわずか数人と
非常に難しい資格です。
このため簡単な資格でないことは
十分理解していると思います。
合格に向けて諦めず取り組んでください。
正しく取り組めば合格に近づいていくと思います。
取り組みは闇雲に取り組まないで、
しっかり原因を把握して修正のための取り組みを
進めてください。
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