テクニカル受験者必見シリーズ 力を抜く最小は自重まで


スキーの級別テストやプライズテスト合格に向けて取り組んでいるスキー狂のみなさま
ターンをする時の力については私の別の投稿でも扱っていますが、
今回もこのテーマについて自論を展開してみます。

今までにも力のかけ方の意識など語ってきましたが、
今回はターン中にどの程度力をかけているかについて語ってみます。

テクニカル受験必見 かけ続ける力

アイソメトリックで意識を変える

小回りのターンでターンMAXは山回り付近になりますが、
このポイントが力のMAXになると思います。

この力MAX後に力を「抜く」のですが、この表現のまま「抜く」をやってしまうと
力100%→0%見たいなイメージになりませんか。
実際に小回りの急斜面でこの滑りを行うと、
ターンMAX・力100%でエッジが効いて板がしなりしっかり足場ができます。
その直後に力0%とすると板がしなって溜まった力が一気に解放されて
板が弾んでジャンプしてしまうと思います。

例えるとトランポリンの着地時点で溜めた力がジャンプの時に解放されて高くジャンプするように、
解放された力でジャンプしてしまう。
ジャンプしないように足を引いて力-10%などの急激な吸収動作も必要となります。
これらの力0%や-10%で表現している部分は雪面コンタクトがなくなり、
接雪していないことからこの期間に滑りを制御することができなくなります。

急斜面ですから、無制御期間ができると加速してターンMAX時にかける力も
強い力が必要で力110%となると、解放される力も強くなり沢山吸収動作が必要となり
さらに無制御期間が増えての繰り返しで最後は破綻してしまうなんてことも考えられます。

このため、力を「抜く」から力を「弱める」に意識を変えてみます。
言葉のニュアンスですが・・。「弱める」・・力を今まで掛けていた力よりは弱くする。
弱くする→力のかけ方を弱くする。今まで掛けていた力よりは弱いが力はかかっている状態。
力をかけない状態ではありません。
この状態を作っていくことが重要と思います。

図1に小回りターンを示します。
図1の①のターンMAXと②の切り替えは図2のそれぞれのポイントとなります。

図2(時間的なものと、力のレベルの量的なものは参考程度でご確認ください。)の
谷回りからターンMAXまでは雪面に対してかける力が増していき、
ターンMAXでかける力の最大となります。
その後切り替えに向けて徐々にかける力を弱めていき、
②の切り替えでかける力は最少となります。最小の時点では自分の体重だけの状態でも
力をかけて雪面コンタクトが取れていることとします。
②の切り替え後は①のターンMAXに向けてかける力は増加します。

①のターンMAX後に瞬時に力を抜くのではなく徐々に弱めていく!
②の切り替えではゼロになるのではなく最低限の自分の体重レベルで雪面コンタクトを
とる。

雪面に対して力がかかっていない状況を作らずターンを制御し続けることで、
山回りでの負荷を増やすことなく急斜面を制御して滑ることができるようになると思います。

スキーで滑るときには単純に力の使い方だけで語ることはできませんが、
参考となり滑りの上達に向けたヒントになれば幸いです。

語るのは簡単ですが、、、難しいですよね。。
私も引き続き練習します。。
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