検定合格シリーズ 「シュテムターン」 指導系受験者・2級受験者必見!これで合格重要な5つの項目


スキー狂のみなさん

スキーの級別テスト(バッジテスト)やプライズテストの合格に向けて
取り組んでいるスキー狂のみなさん
検定合格シリーズで今回はシュテムターンについて語ってみます。
重要なポイントについて自論を展開します。

シュテムターンとは

シュテムターンとはシュテムからパラレルスタンに移行するための
ステップであり、全てパラレルスタンスで滑ることができない
場合に用いる滑り方です。

切り替えをシュテムしてパラレルスタンスでターンをします。

ターンの各局面での重要なポイントを展開します。




シュテムターンの重要なポイント

シュテムターンの重要なポイントは

1.リフト(開きだし)

2.切り替え

3.迎え角

4.引き寄せ

5.荷重

主にはこの5項目となります。

1.リフト(開きだし)

シュテムターンの主な特徴としては荷重している
外脚から外脚への踏みかえ動作であるということです。

踏みかえるためには何が必要か・・なのですが・・・
踏みかえるためには片足に重心が100%乗る必要があります。
そりゃそうだよな。。片足上げるのだから。。
上げている足に加重は掛けられないよな。

重心が100%片足に乗るためには
今までの外脚に100%荷重の状態を作り
次の外脚に移行していく必要があります。

この重心移動ができないと余裕を持って次の外脚を
リフトて開きだすことができません。

今回はリフトと表現しておりますが、
準指導員や指導員の検定ではリフトで、
級別テストの2級ではスライドで良いと思います。

検定を行う時には検定員の間でも前走の演技を
リフトかスライドかを毎回確認をしながら実施しています。

2級の検定では正確な動きができていればどちらでも
合格点となりますが、
指導員系の受験の際には、この部分を必ず県連の技術員に確認
して検定に取り組んでください。

2.切り替え

切り替えですが、検定では着眼点となります。

踏みかえの動きで外脚から外脚への重心移動となりますが、
今までの外脚への荷重100%から次の外脚への荷重100%
となると外脚から外脚にジャンプするようになってしまいます。

開きだして次の外脚が着地した瞬間に
今までの外脚への荷重50%、次の外脚への荷重50%となります。

ここから次の外脚への荷重を増やしていきます。

この切り替えでは上記の50%:50%から開始する必要があります。

この状態となるときには開きだした脚の左右の真ん中に体を
置かないと50%:50%の荷重はできません。

この状態を必ず通過すること。
シュテムターンではこの切り替え部分が凄く重要です。

上体は左右の開いた足の真ん中に体を置きますが、
このときに上体が上に伸びでしまうと、
次のターンにすぐに入っていくことができないということと、
後傾となってしまう恐れがあるので、
上体が上に伸びる、浮いてしまわないように注意してください。

これをやってしまうと減点となります。

最後に文中にも記載しておりますが、
50%:50%の荷重する切り替えは一つのプロセスとして
行ってしまわないで、通過点として一連の動作の一部として
考えてください。この状態で動きを絶対止めないこと!!!

動きを止めてしまうとターンの流れが止まってしまい
切り替えに時間がかかりターンが大きくなってしまいます。
動きを止めない!動きの流れの中で!

3.迎え角

迎え角ですが、
シュテムターンはこれにより簡単にターンができるといっても
いいのではないでしょうか。

パラレルスタンス(閉脚)のまま滑れる人は両脚でターンを
するための方向づけ・・迎え角を作ることとなりますが、
両脚で迎え角を作るのが難しい初心者であるとか、
雪面の荒れた状態や急斜面ではシュテムして踏みかえる動作
により開きだした次の外脚をプルークスタンスとすることで
スムーズにターンに入れるようになります。

プルークスタンスで開きだすと次の外脚の板は既にターンする方向
に迎え角がセットされていますので、
この外脚に乗りこむことでスムーズにターンができます。

級別テストの2級では開きだしをプルークスタンスに開くこととなりますが、
準指導員や指導員の検定では平行の開きだしを求められる
こともあり、この部分も養成講習会で県連の技術員に確認してください。



4.引き寄せ

引き寄せですが、シュテムターンは最終的に山回りで
パラレルスタンスとなります。

パラレルスタンスとするためには内脚を外脚に引き寄せる
動作が必要です。

切り替えで両脚には50%:50%の荷重となり、
徐々に外脚への荷重の比率が多くなっていきます。

最終的には外脚100%、内脚 約0% まで荷重を移動します。

この状態の荷重となると内脚がフリーになり動かすことができるため
内脚を外脚にスライドして引き寄せます。

外脚への重心移動が早く終わってしまえば谷回りの状態から
引き寄せることも可能です。

級別テストの2級では引き寄せのタイミングに細かい制限は
ありませんが、最終的に内脚を外脚に引き寄せたパラレルスタンス
とします。

準指導員・指導員では引き寄せのタイミングを
早く/普通/遅く の3種類を区別して滑れることが必要です。

検定ではこの3種類のどれで滑るかを養成講習会で県連の
技術員に確認してください。

また、引き寄せの説明ではスライドとしていますが、
リフトで引き寄せるのかについても確認をして検定に向けて
取り組んでください。

5.荷重

最後に荷重となります。
荷重の時点では内脚の引き寄せも完了して
両脚のパラレルスタンの状態です。

あれ????
この状態は 別の種目の形と似ていませんか??

そう・・・ 横滑り です。
別の投稿のスキー検定合格シリーズで取り上げておりますが、
ご参照ください。

スキー検定合格シリーズ 「横滑り」 指導系受験者・一級受験者必見! これで合格!重要な4つの項目

上体の向き、腕の構えなど横滑りそのものです。

この時点では両足を使って荷重してください。
比率は 外脚70~80% : 内脚20~30% です。

基本は横滑りのポジションとなりますが、
今回はターンの一部分であり滑る方向に合わせて
上体の向きも変わってきます。

両脚揃えたパラレルスタンスでは 横滑り が近いのですが、
ターンとしてみると プルークボーゲン + 横滑り
により パラレルスタンス の山回りを構築するイメージです。

このため、この局面でのポジションを説明すると
プルークボーゲン と 横滑り の説明となります。
これらの基本の動きができないとシュテムはできません。
もう一言いいますと、シュテムだけでなく
大回りも小回りも正しい動きができません。

プルークボーゲンの投稿もありますのでご参照ください。

スキー検定合格シリーズ 「プルークボーゲン」 指導系受験者必見! スキーの滑りの根幹・簡単そうで奥が深い

級別テストの2級はこの局面で づれを中心に構成して
問題ありません。

準指導員や指導員の検定の場合はこの部分をスキッドではなく
ある程度づれを少なくした動きを求められる可能性があります。

この局面のづれの調整をできるようにしてください。

求められている動きについては養成講習会で県連の技術員に
確認してください。



まとめ

シュテムターンはパラレルスタンスで全て滑れない人が
ターンの切っ掛けとして踏みかえ動作により迎え角をつくり
ターンを開始するものです。

このため、開きだしや引き寄せの脚をスライドかリフトか、
また内脚を引き寄せるタイミング、山回りでのづらす量にも
レベルに応じて幅があります。

徐々に上級レベルへと滑りを向上していってください。

準指導員や指導員の受験に向けて取り組んでいるスキー狂の
みなさんは どのレベルでも求められれば即演技ができるように
してください。

簡単そうで奥が深いシュテムです。
できてしまうとスムーズにリズミカルにできるようになります。
練習あるのみです!!!!

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