高鷲スノーパーク えりたろう39コラボのテクニカル・クラウンプライズ 


スキー狂のみなさん

スキーの級別テスト(1級・2級)やプライズテスト(テクニカル・クラウン)
の合格に向けて取り組んでいるスキー狂のみなさん

完璧に春スキーになってしまいました。
つい最近にスキーシーズンに突入したかと思えば
気が付けば終盤となっている。

検定の合格を目指しているスキー狂は
シーズン中に取り組んでいた成果の確認が
終わっている、、、間近に迫っているというところだろうか。

高鷲スノーパーク SAJスキースクールでは
最大のイベントであるテクニカル・クラウンプライズが
実施されました。

クラウンプライズはシーズンに一回なので
毎シーズン多くの受験者がチャレンジに訪れます。

今シーズン(2021-2022年)は3月26日に事前講習、
3月27日に検定会を実施しました。

実施した検定会について自論を展開します。




テクニカル/クラウンプライズ検定会

テクニカル/クラウンプライズ検定会ですが。。。
毎シーズン凄く沢山のチャレンジャーが受験します。

昨シーズンを思い出すと
土砂降りの雨の中、ガスがかかって視界が悪い
最悪のコンディションでの検定会でした。

検定員も視界が悪くコース下では受験者の
滑りを確認できないため、
コース中腹で受験者が滑り降りていくところを
確認して検定したのを覚えています。
このような検定会にテクニカル・クラウン合わせて
60人程度の受験者のチャレンジャーだったと思います。

今シーズンは昨シーズンよりも更に多いチャレンジャーの
テクニカルプライズ 45名
クラウンプライズ  37名
が検定会を受験となりました。

以下に項目を示します。

1.事前講習

2.検定会

3.合否の判定

①大回り

②総合滑降

③小回り

④不整地小回り

以上の項目で展開します。




1.事前講習

事前講習ですが。。。。

最悪のコンディションでした。
昨シーズンのテクニカル・クラウンプライズの検定会を
思い出すような天候でした。

検定会は全ての種目をエキサイティングBで実施する予定で
事前講習もこちらで実施する予定で開始しました。

講師には 金子 祐大デモも講師として登場しました。

検定バーンは圧雪も奇麗にかかっており
事前講習の一番最初に金子デモにエキシビジョン的に
トップレベルの滑りを見せていただく予定で滑っていただきましたが、
ガスっていて視界は数mのため まったく見えない状況でした。。
・・・残念。

見えない状況ですが、兎に角事前講習を実施しなくてはならず、
1本目は総合滑降をスピードを落としてコース確認的に
滑ってもらいました。




若干でもアドバイスもしたいと思ったが、
滑りを確認できず。。。アドバイスもできず。。。

2本目からは大回りに切り替えて実施する予定でしたが、
ガスが晴れることもなく・・・。

検定で使用するコースとは違うコースでしたが、
苦渋の判断でエキサイティングBの下部が
ガスがないという情報から、
コース変更して総合滑降から改めて滑ってもらいました。

本来使用するコースと違って
斜度が若干緩いので考慮したアドバイスで対応しました。

多くの受験者がスキーウェアで滑っていたので
雨もあり、風もあり、、ずぶ濡れになり、、かなり過酷な
事前講習だったと思います。




2.検定会

検定会ですが。。。

前日の事前講習とは違い、、天気は晴れ!!!
視界も良い。

暖かいので、雪がすぐにグサ雪に。

検定種目の順番は、少しでも雪の状態が良いときに
できる限り大回り系をと考慮して。。。

検定バーンのことを考えると
総合滑降を一番最初に実施するのがよいと思ったのですが、、
受験者の暖気もかねて大回りを一番最初に実施です。

全ての種目はエキサイティングBコースで実施し
スタート位置は同じでゴールの位置を変えて実施しました。

大回りと小回りは同じゴールで、総合滑降はチャレンジコースとの
合流部までゴールを下げて実施です。

不整地のコブは総合滑降でのコース幅を広く取りたかったので
コブは検定会用に上部に比較的短く余計なコブは作りませんでした。




大回り種目に入る前に受験者全員でインスペクションもかねて
コース整備を行ってから検定会を開始しました。

途中、一部の受験者に大回りや総合滑降でクラウンの滑走前に
コース整備の協力をいただきました。

コース整備は総合滑降前にも全員でインスペクションを兼ねて
実施しました。

一番気になるのは不整地のコブだと思いますが、
左右に少し振って受験者がずらしやすく作り直しました。

検定会前の状態では深くなっていたため、
不整地 小回りの前にも受験者全員で
インスペクションもかねてコブの整備をしてもらいました。
・・・不整地のコブは受験者も多く、
滑走順によってコブの深さは大きく変わっていたと思います。

終始晴れていて、、、最高の天気でした。




3.合否の判定

合否の判定ですが。。。

検定会なのでイベント的に滑って終わりではなくて
滑りに対して評価しなくてはならない。。。

評価は合格もあれば、、、必ず不合格もある。

検定会に向けて多くの受験者が取り組んで受験している。
合否によって今後のスキーへの取り組み方も変わるし、
人生も変わってくる場合もある。

検定員を担当させていただきましが、、
受験者 一人一人の滑りをしっかり確認させていただきました。




①大回り

大回りですが。。。

大回りのコースの長さは
大きくターンすれば4ターン程度でした。

コースの端に雪がたまっていた感じで
ターンするときに足をとられる可能性もありました。

前走は4ターン程度で滑走しましたが、
ターン弧が小さく回転数が多くなっても
板のラディウスとして適当とした判断で
減点はしませんでした。

でも・・・横方向への移動を中心として
山回り中心となってしまい
ターン数が多くなった滑りは
減点としました。




グサ雪に足をとられる受験者の多くは
上体と脚・板の操作の連携が取れていないため
身体が板についていくことができず、
ばらけていたと思います。

滑走時の荷重や体の使い方から滑りを
みて採点するのですが、

ゴールに入るところで
オーバースピード・・暴走や
板に荷重ができておらずコントロール不能に
近い状態で滑走してくる受験者は
安定性に欠けていることがすぐに
分かるため減点となっていたと思います。

重いグサ雪でずらして滑ることも難しく、
カービングで荷重しすぎると埋まって足を
とられてしまう雪で難しい雪だったと思います。

雪だまりを突き抜けるか、越えるか、、、

乗り越えた後に後傾だとどんどんスピード
が出てしまいます。

外脚への荷重が的確で
安定して高速で滑れた受験者は
合格点を獲得できていたと思います。




②総合滑降

総合滑降ですが。

大回りと同じ傾向だと思います。

スピードへの対応が必要な種目ですが、
あまりにスピードばかり追いかけてしまうと
オーバースピードになってしまいます。

雪質も悪く、安全にハイスピードで滑る。

総合滑降はスピードや大回りから小回りなどへの
滑りの切り替えなど高いレベルを保有していることを
確認する種目だと思う。

通常のプライズテストなら
直滑降、大回り、中回り、小回りを
活用し検定バーンをスピードを
維持しながら滑っていく種目だが、
今回は雪質も悪く、、、




小回りを入れることが結構リスク
にもなっていたと思うし、
無理やり小回りを入れて、
減速や板を振るだけの滑りになってしまうと
減点につながる可能性もあったと思う。

更に、、、スタート時の直滑降も
通常であればスタート時にスピードを上げるために
有効だが、雪質も悪くオーバースピードになってしまう
可能性もあり、
雪質に合わせて考えることも多かったと思う。

先にも記載したように
大回りと同様に外脚への荷重が的確で
安定して滑れた受験者は合格点が獲得できていたと思う。

大回り系は小回り系に比べて
スピードが速くなるが、
雪質が良好な時と同じ感覚で
スピードを上げてしまい
オーバースピードとなってしまったり、
的確な操作や乗り位置により荷重ができず
安定性に欠けた滑りとなって
しまった受験者が多かったと思う。




③小回り

小回り。。ですが。。

大回りに比べて更に今回の雪質は
難易度が上がっていたと思う。

通常の雪に比べて考慮して採点はしたが、
合格点を獲得できていた受験者が少なかったように感じる。

一番多かったのが
山回りで板をはき出したり板を横方向に
使うことでブレーキング要素を多用していた
受験者が多かった。

板に上体がついていき、
ターン弧を描く。。板を回し込む
という操作ができていなかったように感じる。

回旋を多く使って操作してしまうと
板がずれていかないので、
刻んだ滑りになってしまう。




この時の圧を処理できないで
破綻してしまったり、
板を回せないことで中回りほどの
ターン弧で板に載せられてしまう受験者もいた。

難しい雪ではあったが
板を回し込んでターンの横スペースを
とりながら落差を設けながら
奇麗なターン弧を描きながら滑った
受験者は合格点を獲得できていたと思う。

今回の検定会では一番 難易度が高い種目
だったと思う。




④不整地小回り

不整地小回りですが。。。

全体的な印象からは・・上手い!!!

やはり、プライズテスト。。。
コブが上手い人が多い。

コブは滑走前に全員でコース整備してからの
滑走となった。

全体で80人程度なので。。
滑走順によってコブの深さや形は
大分違ったと思う。

直ぐに深くなってしまったので
縦にぐんぐん走らせて
というよりは確実にずらしながら
飛ばされないように滑るのが良かったと思う。

少し深いコブであり、
コブを越えてすぐに大きく板を反転させて
コブの高いところから板を横向きに
ずらした滑りは減点になっていたと思う。

プライズテストであり、
雪質は固いわけでなく、滑走性が高いわけではないので
合格点の獲得にはある程度の滑走性が必要だったと思う。

コースアウトや転倒者は少なかったと思う。

何人かの受験者には加点もあり
大回りや小回りの減点をこの種目で
補填して合格となった受験者もいたと思う。




まとめ

受験者の人数も80人を超えていたこともあり、
採点をしている最中に手元のジャッジペーパーを見ると
合格点に達していない採点が連続していたり、
採点方法が厳しいのか????
と考えながら採点していると合格点を獲得する
受験者が滑走するとホッとする。

大回り系では。。。雪質がグサ雪で斜度も厳しく、
コース幅も広くはなかったため
圧迫感もありコース端は雪が溜まっていたり
難易度は高かったと思う。

さらに小回りは板が思うように回せない
重い雪でずらすこともできない。。。
こちらも難易度が高かったと思う。




テクニカルやクラウンとなれば
適切な操作や荷重による高速で安定性が
求められる。

特に高いスピードの領域や急斜面などで
練習となるが、検定でもない限りこのような
悪雪でプライズ向けに練習することは少ないと思う。

プライズテストは特にシーズン終盤が多く
悪雪に慣れておくことも必要だと感じた。

今回の検定会では
テクニカルプライズ 45名
クラウンプライズ  37名
が受験し結果・・・

テクニカルプライズ 4名
クラウンプライズ  3名

が合格点を獲得した。
結果的に見るといつもよりも合格者は
多いような感じもする。

高鷲スノーパークでのプライズテストの合格を
目指して取り組んでいる受験者は少なくないと思う。

斜面も簡単とは言い難く、今回は雪質も悪い。
環境によって採点時に考慮はするが
いつも練習している環境が検定時も同じとは限らない。
環境に左右されない応用力や操作を見につけるというか
経験してレベルアップすることも必要だと思う。




今回は石水デモの妹の絵梨香さんが前走として
滑ってくれました。

この時の前走の滑りがyoutubeでも観ることができます。
簑島校長のコブのデモ滑走的な滑りも見ることができます。

高鷲スノーパークでのプライズ受験での参考になると思います。
以下ご確認ください。。。
https://www.youtube.com/watch?v=f2K2jsS05jM&t=295s

今回検定で今シーズンの高鷲スノーパーク SAJスキースクール
での今シーズンのプライズテストは最終となりました。

多くの受験者にチャレンジいただき、検定会では
コース整備など運営に協力いただきありがとうございました。

合格したチャレンジャーはさらに上のレベルを目指して取り組んでください。。
不合格となったチャレンジャーは来シーズン レベルアップしての
チャレンジを待っています!!!

まずはチャレンジャーの皆さん。。お疲れ様でした。。。

2022年第二回 高鷲スノーパーク テクニカルプライズ検定の結果

2022年第一回 高鷲スノーパーク テクニカルプライズ検定の結果

スキーの脱級別テスト1級からのプライズテスト(テクニカル・クラウン)合格

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