高鷲スノーパーク 2021年 テクニカル・クラウンプライズ検定会の状況を展開


スキー狂のみなさん

スキーの級別テスト(1級・2級)やプライズテスト(テクニカル・クラウン)
の合格に向けて取り組んでいるスキー狂のみなさん

3月末になり各スキー場で最終の級別テストやプライズテストが
計画・実施されています。

高鷲スノーパーク SAJスキースクールでも
3月28日 に今シーズン最終のプライズテストが
実施されました。

今回のプライズテストはテクニカルプライズだけでなく
クラウンプライズも実施しました。

スキースクールとしてもシーズン最大のイベントとなります。

実施したプライズテストについて自論を展開
というか、、実施した状況を紹介します。




テクニカル/クラウン プライズテストの実施

テクニカルプライズ、クラウンプライズテストの実施ですが。。。

高鷲スノーパーク SAJスキースクールでの
クラウンプライズテストはシーズンに1回の実施であり、
比較的にシーズンの後半に実施することから毎シーズン
大勢の受験者が訪れる。

昨シーズンはコロナウィルスの影響で中止となってしまったが
今回は実施することができ大勢の受験となった。

事前講習の受講状況を見ると
全体の2/3程度が受験のみの事前講習受講済みであり、
今シーズン既にプライズテストにチャレンジし
リベンジでの受験者が多いとも感じました。

実施したプライズテストについて展開します。

1.事前講習

2.検定会

①大回り

②小回り

③総合滑降

④不整地小回り

以上の項目で展開します。




1.事前講習

事前講習ですが、、、
正確な人数は覚えていませんが
テクニカルプライズで40人程度
クラウンプライズで20人程度で
合計で70人程度の受験者だったと思います。

今回のプライズテストは2日間で実施するため
1日目に事前講習、2日目に検定会でした。

1日目の事前講習は全ての受験者を連れていく講習だと
一人が滑る回数も少なくなるため、
講師が検定バーンのゴールに張り付いて
受験者が検定バーンを繰り返し滑走する方法で実施しました。

講師はクラウンプライズで2人、テクニカルプライズで2人での
実施です。

私はテクニカルプライズを担当しました。

*¥高鷲スノーパークのゲレンデマップのアドレスを以下に示します。
コース確認でご活用ください。
https://www.takasu.gr.jp/gelande/#map

クラウンプライズは午前中に
総合滑降をダイナミックコース中腹で不整地小回りをスーパーコースで、、
午後には大回りと小回りをエキスパートコースで実施しました。

テクニカルプライズはクラウンプライズの逆で
午前に大回りと小回り、午後から総合滑降と不整地小回りを
クラウンプライズと同じバーンを使って実施しました。




総合滑降は1回の滑走に時間がかかるため
受験者1名につき1回の滑走でした。

一般の人がゲレンデを通常どうり滑走しているため
できる限りスタートは考慮して滑走してもらいましたが、
特に総合滑降はスピードの次元も高く
更には初めてこのゲレンデを滑る受験者もいたため
インスぺクション的な意味も含めて安全第一で
滑走してもらいました。

テクニカルプライズは午前中に大回り、小回り
でエキスパートコースで滑走しました。
朝一番はバーンが少し硬めでしたが、
徐々に緩んで滑りやすい雪質だったと思います。

午後からの総合滑降のダイナミックコースは
雪が緩んで荒れていた状況です。

最後の不整地小回りはスーパーコースでしたが、
上から見て右端で1レーンモーグルが練習していて、
滑走できたのは上から左の少し大きなピッチのレーンと
スクールが作成した隣の普通の大きさのピッチの2レーン
が主に滑れる状態だったと思います。

雪質は柔らかく比較的滑りやすい状況だったと思います。




2.検定会

検定会ですが。。。
9時30分ごろからスタートで
大回り→小回り→総合滑降→不整地小回り
の順番で昼食をはさまないでぶっ通しで実施しました。

受験者はテクニカルプライズで60人程度、クラウンプライズで30人程度
の合計で100人弱の受験者でした。

検定員は主任検定員、簑島校長、私の3人で
前走には、、、デモンストレーターの金子祐大さん
と石川県代表の全日本選手 村本桜さん
が滑走しました。

人数も多くテクニカルとクラウンと
各種目2回づつの滑走で凄く贅沢なメンバーでの検定会でした。

滑走順は全てテクニカルプライズが先に滑り、
その後にクラウンプライズでした。

・・・天候が予報どおりに雨。。
更には視界も悪い状況での実施でした。

受験者も多く長時間の滑走待ち、
そして雨による濡れや体の冷えで受験者は
滑走までのコンディション作りが大変だったと思います。




①大回り

大回りですが。。。
チャンピオンリフトを降りてダイヤモンドコースに降りる
エキスパートコースで検定を行いました。

雲が低いというのか、霧と言えばいいのか。。
この影響で視界が悪くゴールからはスタートが見えないどころか
ゴール前1ターン程度しか確認できないため
検定員はエキスパートコースの中腹で
受験者の滑りを確認しジャッジしました。

中腹で確認することでスタートとゴール位置は見えないが
前後2ターン以上滑りを確認してジャッジしました。

雪は固くもなく柔らかくもなくですが、
雪の表面がグリップしないでそのまま雪が流れていく感じでした。

兎に角視界が悪い。。滑っているとホワイトアウトして平衡感覚も
なんかわからなくなってしまわないか??

との心配もありましたが
前走者に状況確認してもらい影響なく滑れるということで
検定を実施しました。

視界が悪いので1ターン目が確認できず
霧の中からいきなり受験者が出現する状況での
ジャッジでした。

できる限り見える限り
中腹に立っているので上から下に滑っていくのを
滑りを追いかけてジャッジしました。

いつもはゴールで滑りを確認してジャッジするのですが
中腹で受験者が目の前を滑走していくため
凄く近くで滑りも確認出来て、前後の乗り位置も明確に確認できました。

大回りは雪質が硬くグリップする感じではなかったので
内傾角を多く使って滑るのは難しかったと思います。

合格者の滑りは滑走性がありスピードの次元も高く
切れも感じた滑りでした。

山回りが多いと積極性がなくなり、ずれが多くなってしまうと
減速してしまうので減点となっていたと思います。




②小回り

小回りですが。。。
大回りと同じエキスパートコースでの滑走です。

大回りの最初の受験者が滑り出してから1時間程度は
経過していたと思います。

雨も降り続けて滑走までの体調維持は大変だったと思います。

どうでもいいですが。。。検定員側もだんだん寒くなってきた感じです。

大回りの滑走時と同様に霧がかかった状態です。
検定員は同様に中腹からのジャッジです。

雪質も雪が流れてしまう感じでグリップさせるのは
難しい状況だったと思います。

合格者の滑りはずれも上手く使いながら滑走性を保ち
ターン弧を描きながら滑っていたと思います。

中腹で滑りを確認するため
前後のポジションや板の操作もしっかりわかるので
後傾や山回りで板を横に向けるようなエッジングが多用されると
減点になっていたと思います。




③総合滑降

総合滑降ですが。。。

ダイナミックコースの中腹で検定をしました。
ダイヤモンドクワッドに乗るとすぐに左側に見える
急斜面での実施です。

霧で視界が悪く
検定員は中腹からの確認です。
大回りで滑れば2~3ターン位は確認できる視界でした。

スタートもゴールも見えない中間地点の滑りだけでの
ジャッジでした。

斜面は若干荒れていて雪は湿って柔らかい感じでした。

視界が悪い状況でしたが滑走できる程度には視界があったのですが
滑りに集中してしまうと滑っていく方向など見失いそうになる
状況だったと思います。

受験者はクラウンプライズとテクニカルプライズで100人弱
でしたが、そのうち2~3割程度は検定受験のみで事前講習は
受けていない受験者でした。

高鷲スノーパークを初めて滑走した受験者もいたと思います。

この受験者にはコースがどのようになっているのか
遠くまで見通せなかった状況でかなり辛かったのではないかと思います。

前走者の状況から滑走可能と判断し検定を実施しました。

合格者の滑りはスタートから1~2ターンは確認できない状況でしたが、
霧の中から突然現れた時の滑走スピードが速い!!




的確に雪面をとらえて谷回りからしっかりターンができて
見ていて危なげなく滑っていたと思います。

雪質も凄く良くはない状態でしたがリズム変化も無難に
いれていたと思います。

ずれが多く滑走スピードが遅かったり、後傾となっていると
減点となっていたと思います。

霧で視界も悪く雨も降り、
検定開始から2時間以上たって
滑走までのコンディション作りには苦労したと思います。

検定員は雨具 カッパを着ている状態でしたが
大分中まで染みてきて寒い状況でした。

受験者の中にはスキーウェアで滑走している人もいましたが、
前走もスキーウェアで滑走していましたがこの時点で
既に中までびしょ濡れの状態でブーツの中まで濡れていたようです。

雨、霧だけでなく過酷な状況での滑走だったと思います。




④不整地小回り

不整地小回りですが。。。

スーパーコースでの実施でした。
雪質は柔らかくコブは滑りやすかったと思います。


スタートの位置は・・・
このコースでモーグルの練習のために上から見て
右側にジャンプ台が2個所設定されることがありますが
上のジャンプ台から下のジャンブダイまでの
スーパーコースの上から1/5程度下に下げた位置を
スタートとしてゴールも下から2/5程度上げた位置でした。

スーパーコースの一番下まで滑ると
リズム変化や落差の多いコブや深くなっているコブもありましたが、
ここに入る前にゴールする設定です。

コブの得意な受験者にとっては若干短い設定だったと思います。

検定員はコースの中腹ゴール寄りでジャッジをしました。
スタート数ターン目からゴールまで確認できました。

合格者は大きく脚を使ってコブを吸収しながらスピードの次元も高い
滑りをしていたと思います。




ズルドンのような板の横向きにずらしてコブの底まで行き
向きを変えて同様にコブの底までずらしながら滑り
降りてくるのが精いっぱいだと減点となっていたと思います。

途中深くなっている箇所もありましたが、
合格者は難なく処理して滑っている感じでしたが、
トップが刺さって転倒してしまった受験者は減点になっていたと思います。
受験者によってはそこまで順調に滑っていたのでもったいない
人もいました。

受験者全体的にコブは凄く上手かったと思います。
コブを避けたラインで滑走する受験者は殆どいない状況でした。




まとめ

検定開始から4種目全種目終了までに
5時間弱かかっていたと思います。

受験者が100人弱いて1種目滑走するのに
受験者は1時間に1本程度だったと思います。

天候は雨、、、時折風も吹いて
雨でぬれた体は寒かったと思います。

自分が滑走するまでの体調管理、維持が
大変だったと思います。

さらに視界も霧で悪く
環境として悪い環境での検定会だったと思います。

せめてもの救いは雪質がそれほど悪くなかったのが
良かったと思います。

コブも硬くなく受験者の人数に対して
凄く掘れることもなく最後まで滑れたと思います。




合格者は
テクニカルプライズ 3人
クラウンプライズ  6 人 だった思います。

このシーズンは受験者のレベルが高く
もう少しという受験者が多かったように感じます。
もしかしたら天候もよく視界もよければ
合格者はもっとでたかも・・と思ってしまいます。

種目でみても特にこの種目の合格率が低いとかも
無かったと感じます。

不整地はいつもの設定に比べて少し簡単だったかも
しれません・・・ですが、、、
滑走までの待ち時間や雨、霧の状況から総合すると
最後の不整地小回りは結構過酷だったのではないかと思います。

検定員側も不整地小回りの段階では
カッパを着ていたのですが、中に染みてきてずぶ濡れ状態で
指先、足先も寒くて、寒くて。。。
でしたが・・・しっかり検定員の仕事を終えることができました。

高鷲スノーパーク SAJスキースクール
最大のイベントのテクニカル/クラウンプライズ
何とか終了することができました。

今回の過酷な状況での検定会で
合格された受験者の方 おめでとうございます。

今回残念ながら不合格となった受験者は次回のチャレンジを
お待ちしております。

高鷲スノーパークはまだまだ滑走できます。

私も練習です。
私が分かる人はお声がけください。。。

上手くなりたいですね・・・がんばろ。

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