スキー 上達に向けたエッジングの基本概念と脚の使い方


スキー狂のみなさん

スキーの級別テスト(1級・2級)やプライズテスト(テクニカル・クラウン)
の合格に向けて取り組んでいるスキー狂のみなさん

スキーのレッスンや雑誌、DVD・・動画などで
スキーの乗り位置だとか、内傾や脚の曲げ伸ばし、重心など
できる限り分かり易く説明しようといろいろな表現が
なされていますが、
スキーを操作するための基本の部分は同じと
考えて良いと思います。

説明する側が理解しているイメージや受け側に分かり易く
説明していくと表現は違っているが
同じ動作であったり同じところにたどり着く
というようなことは良くあると思います。

例えば。。
板のセンターに重心をキープする
という表現と
足首をしっかり曲げてブロックする
というのは。。

部分的に伝える要素が違う部分はあるが、
身体が滑っているときに 遅れないように、
板と一緒に斜面を落ちていく。。
このように表現は違っても伝えたいことが
同じ場合は良くあるので、
違う表現だからできている状態から
更に余計なことをやらないように。。

間違った意味でとらえないように注意が必要だと思います。

スキーが上達する上で
説明の意味をかみ砕いて自分で理解するときに
基本的な板の操作や概念は同じだと思います。

以下にスキーで滑るときの基本的な操作について
自論を展開します。




基本的な操作

基本的な操作ですが。

基本的というとプルークファーレンやプルークボーゲン
を想定すると思います。

今回はそのもう一つ前段階の操作について
展開します。

スキーで滑るときの
脚の曲げ方、エッジのかけ方、正しいポジション
など基本的な操作について展開します。

1.エッジのかけ方

①脚を開く

②傾く

③体から離す

④エッジを外す

2.脚の曲げ方

①関節の曲がる方向

②脛の角度

3.身体の位置

①斜面と垂直

②斜面の山側

③斜面の谷側

以上の項目を展開します。




1.エッジのかけ方

エッジのかけ方ですが・・・
そもそもどのようにしたら雪面にエッジをかける、かませることが
できますか?

基本的なエッジのかけ方を知ることで、
ハイレベルな滑りにおいても
スキーヤーが運動することで最終的にエッジの調整に繋がって
くることは多いと思います。

基本的なエッジをかけるための要素を
理解することで滑りを理解することが
できると思います。

理解するだけでなく、、滑っているときに
どのようにすればエッジをかけることができる。。

逆にかけないことができるとわかれば
求めている滑りに近づくかもしれません。




①脚を開く

脚を開くですが。。。


図1.

図1のように、ただ脚を開くだけでエッジはかかります。


図2.

図2のように、斜面で足を揃えた状態でエッジを外して
斜面下方向にずれていくことはできますが、
脚を開いた状態でエッジを外すことは
難しいというか。。できないと思います。。

そして、、
この開く度合いが大きいほど
エッジはたって雪面にかかります。


図3.

図3のように、プルークボーゲンにおいても
開脚の度合いが広いほどエッジはたつと
思います。




②傾く

傾くですが。。。


図4.

図4のように、斜面に対して傾くことでエッジはかかります。

①項の脚を開くも片脚だけ見ると
傾くと同じだと思います。


図5.

図5のように、斜面に止まって立っている状態ですが、
重力に対して真っ直ぐですが、
斜面に対しては垂直ではなく傾いていると
思います。

斜面に対して傾いていない状態。。。
斜面に対して垂直に立つとエッジは外れて
斜面下方向に板はずれ始めると思います。

傾きが大きくなればエッジはたっていくと思います。

大回りなどで滑っているときに
内傾角を強くするとエッジはかむと思います。




③体から離す

体から離すですが。。
板を体から離すという意味です。

ですが。。板を5m体から離す。。
なんてことはできるわけありません。

斜面に対して真っ直ぐ垂直に立った状態では
板は体の真下にあると思います。

この状態を体に一番近い状態として、
ここから離れていくとエッジはかかります。

①項は脚を開くことで身体の真下から板は離れていき、
②項は傾くことで身体の真下から板は離れていきます。


図6.

図6のように、パラレルスタンスで傾きが大きいほど
体から板が離れてエッジもたった状態となります。

図3を改めて見てみるとプルークボーゲンでも
板が離れていくとエッジがたった状態となります。




③エッジを外す

エッジを外すですが。。
エッジをかけるとは逆のことです。

エッジが外れた状態とは・・
斜面に対して板が平行。。フラットな状態となります。
身体は斜面に対して垂直です。

エッジを外すはエッジをかけると逆なので
①項の脚を開いてエッジをかけている逆は
脚を閉じていけばエッジは外れてきます。

②項の傾くは。。斜面に対しての傾きをなくしていき
斜面に対して垂直に近くなればエッジは外れていきます。

③項の体から板が離れてエッジがかかっているものは、
体の下に板を戻してやればエッジは外れます。




2.脚の曲げ方

脚の曲げ方ですが。
曲げ方を間違えると力を伝達するための
効率も悪くなり、
そればかりか関節に負担をかけるため
怪我に繋がる恐れもあると思います。




①関節の曲がる方向

関節の曲がる方向ですが。。
基本的にスキーで滑るときには
関節が大きく曲がる方向を活用して
滑ります。

股であれば、真直ぐ立った状態で
股が前に出る方向に曲がります。
左右に開脚することもできます。
さらに、膝の向きを変えるように回転
することもできます。

膝であれば、真直ぐ立った状態で
太腿が後ろ側に真っ直ぐ曲がります。

足首も真っ直ぐ立った状態から
脛を前方向に倒すように曲がります。

脚でいえば、、
股の前、開脚、回転。
膝は太腿を後ろ側に曲げる。
足首は脛を前方向に曲げる。。
基本的にはこの動きを活用して滑ります。

良くある例として、
膝を曲げる方向は太腿が後ろにとなりますが、
左右に曲げてエッジングしてしまうことがあります。

DVDや写真などのアングルで
膝を左右に曲げているように見えてしまう場合
もあると思いますが、
実際には股が回転して膝が曲がっていることで
左右に曲がっているように見えていると思います。



図7.

プルークボーゲンの場合でも
膝を内側に曲げるとエッジがかかるように
感じますが、板にかかる力の効率が悪くなり
雪面へのグリップは期待できないと思います。



図8.

パラレルスタンスでも山回りで
エッジを求めるあまり膝をターン内側に曲げて
しまう場合も見られますが、
力の伝達する効率の悪いエッジングで
膝への負担も大きいので多用しないのが
いいと思います。




②脛の角度

脛の角度ですが。。


図9.

脛の角度は上体の角度と平行になるのが
良いとよく言われます。

脛の角度が緩むと上体は正しい状態より
後ろになります。
この状態は後傾です。

このため脛はいつも曲げて
ブロックした状態を維持する必要があります。

脛を曲げるといっても
ブーツのタングに寄り掛かるのではありません。。
タングに寄り掛かってしまうと
板の前寄りに重心が集中してしまい
前傾が強くなってしまいます。

ブーツのソールに足裏をべたっと付けた状態で
足首を曲げた状態をキープし続けます。
この曲げた状態が解放されると後傾です。

後傾になると板の正しい位置にのることもできないし、
操作することもできなくなります。

ブーツに寄り掛からず、
曲げた状態をキープしてください。




3.身体の位置

身体の位置ですが。。

身体の位置は1項のエッジをどのように
かけるか・・・ということとも深く関連しています。

身体の位置とターンにおける
プロセスとを関連付けて展開してみます。


図10.




①斜面と垂直

斜面と垂直ですが。。
1項のエッジをかける説明では
体が斜面と垂直の状態は板は斜面と平行
となりエッジはたっていない状態です。


図11.

ターンのプロセスでは 切り替え
の時に体は斜面に対して垂直となり
エッジがかかっていない状態となります。

前のターンの山回りのエッジをリセットして
次のターンの谷回りに向かうプロセスです。




②斜面の山側

斜面の山側ですが。。


図12.

斜面に対して体が傾けばエッジがかかります。
ターンのプロセスでは 山回り
となります。

スキーの上達の妨げとなるのが
身体が斜面の山側に居続けてしまうことです。
エッジを求めるため、恐怖感もあると思います。

斜面の山側に身体が居続ける・・
体が斜面から傾いた状態を継続してしまう・・
これは常にエッジがかかった状態を継続してしまう。
山回りを継続してしまう。
ということとなります。

山側に居続けるということは
ほぼ山回りだけで滑っている
ということにもなります。

極端に山側に身体があると
ずらすこともできないと思います。

次のターンに移行するためには
上体を斜面と垂直の状態を作る必要があります。




③斜面の谷側

斜面の谷側ですが。。


図13.

ターンのプロセスでは 谷回り
となります。

谷回りでは上体は斜面で板より下となります。
斜面より下側に傾くことで谷回りで
エッジをかけることができます。

上体が斜面で板より下となるのは
恐怖心もあると思います。
しかし、この状態を作ることで
谷回りからエッジで雪面をとらえることが
できるようになるため、
滑りの質も向上すると思います。




まとめ

基本的な概念というか。。展開いたしましたが・・
滑りのベースとなる身体の動かし方
を頭に入れておくことで

レッスンやDVDなど上達のための説明を
受けた時に間違った動きとして
理解することが少なくなると思います。

エッジをかけるための
基本的な概念は初級者も超上級者も
同じ概念で滑っていると思います。

どのようにエッジをかけて、、外して滑るか。。

板を滑らしている、、ずらしていく、
斜面を落ちていく中でどのようにエッジングするか。

エッジングを中心に滑りを考えてしまうと
止めてしまう滑りとなる恐れもあるので
身体が落ち続ける、板が滑り続ける
ときにターン弧、スピードを調整する
要素として考えるのがいいと思います。

改めてエッジをかけるには???
エッジを外すには???
を理解して上達に向け取り組んでみてください。

スキー のターンでエッジング・のる・力をかける意識はあるが 元に戻す意識はありますか?

谷回りのずらし 行えないと・・ 谷回りのずらしが行えない

スキーのプロセスで 切り替えは なにかをやるわけではないが重要 山回りから離脱できる 

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