スキーのクラウンへの道は険しい まずは継続し諦めないこと 動きを理解して滑ること


スキー狂のみなさん

スキーの級別テスト(バッジテスト)やプライズテストの合格に向けて
取り組んでいるスキー狂のみなさん

スキーシーズン真っ只中で、これから検定を受検する受験者が
多いと思います。

私がクラウンプライズを受験した時のレポートを展開します。

●いつ頃どのようにしてクラウンを目指すようになったか

テクニカル合格の時点まではクラウンは「神」の領域でした。

それからも上手くなることを目指しスキーに取り組んでいました。
数年が経ち、周りの知り合いもテクニカルホルダーが増えレベル確認の
つもりでクラウンを受験すると、あと1点のレベルまで来ていました。

このときに、自分でも狙えるという感触と恩師が50歳でクラウンを
取得していたため自分も50歳までには取得することを目標に取り組み始めました。




●取得するまでに一番苦労した技術的なこと、またその克服方法

整地小回りで急斜面になるほどスピードの制御ができないことでした。

原因はターンの谷回りで雪面を捉えて制御できてないことが原因でした。
ターンの切り替えが重要!上手に切り替えを行うには角から角への
切り替えではなくエッジを外す動きがいかに大事かということでした。

スピードを制御するために山回りで強くエッジをかけると
反発で谷回りが踏めなくなる、

そしてさらに山回りで強くエッジ、その結果反発で飛んでしまい
谷回りは無くなりターンも弧ではなくワイパーの止めるエッジとなってしまう。

まずスキーは滑り降りること、落ちていくことを止めない。
そのために落差を持たせること、そしてエッジを早く外し、
切り替えでは両足で乗っているだけの期間をつくる。
この期間は作るというより通る。
この両足で乗っている期間はエッジが外れているため
ピポットで迎え角を自由に作ることができるようになりました。

谷回りから制御ができるようになり、
急斜面でも暴走しないで滑ることができるようになりました。




●クラウンを取得して良かったこと

恩師が取得した50歳より早くクラウンを合格できたことは
恩返しと思っています。

諦めず継続することに意味があることをこの歳になって再認識しました。
人生に大きく影響したと思っています。

レベルが形になったのでそのレベルにふさわしい滑りができるように
改めて気を引き締めることができました。




●合格への近道(これをすれば合格に近づける)

(1)綺麗に滑りたい、丸いターン弧で滑りたいと言う様に
基礎スキーは滑りを形で評価する部分が多いと感じます。

その滑りの形を作るためにはどのように力を掛けて、動いて、
板を動かしているのか、というようなプロセスを分解し
言葉で説明できるくらい理解する。

ターンのどの部分でどのように自分の身体を動かしていくのか
を滑る前に考え刷り込むこと、
プロセスを考えるときには動いていないが力を掛けるアイソメトリクスも
考慮し滑りを組み立てる必要がある。

また、自分の力だけで滑る意識から外力に対して自分がどう動き、
どのような体勢になればよいのか理解することによって上達したと考えます。

(2)合格に向けて身体作りは必要と考えます。

年齢が20代や30代の時には普段身体を動かしていなくても
ある程度身体も動きました。

でも40代になると身体も固くなり、瞬発力も低下し体力的な衰えも感じます。

クラウンの採点は年齢的な考慮は当然無いため雪上以外でのトレーニングや
ストレッチが必要と考えます。

雪上では疲れてくるとパフォーマンスが引き出せなくなります。

ひたすらできるまで繰り返し滑ることは必要ですが、
パフォーマンスが出せない状態で練習すると
悪い癖やイメージがつく場合もあります。
身体の疲れの状態を理解して練習に取り組むことも上達の近道と考えます。

合格に向けてシーズンオフを含めた継続的な身体作り、
何より継続するために諦めず強く絶対合格するという
意識を持ち続けることが大切だと思います。




●クラウン受検当日の滑りについて

パラレルターン大回り(整地)

雪は少し緩んできていたため板がとられないか少し不安がありました。
斜面は横幅が狭く距離も長くはないため山回りを引っ張りすぎると
直ぐにコースの端となってしまい余裕が無い滑りに見える恐れがあるため
早い切り替えの意識が必要と考えました。

少し片斜面となっているため最初のターンをどちらでスタートするかも
鍵になると考えました。

また、斜面はスタート後の斜度が急で下が緩いため、
前半は身体が浮かないように、後半は失速しないように
スタートからずらす意識はあまり持たないように滑りました。

板が外足だけ持っていかれないようにクローズ気味を意識して
上体を上手く落として、失速しないで滑れたと感じています。




パラレルターン小回り(整地)

滑るたびに雪質が変わっている状況でした。

検定前は固い雪質でずれを中心に滑りましたが、
本番では滑り出すまでどのような雪質になっているのか分からないため
少し不安でした。

また、ガスっていて視界が悪くホワイトアウトが心配でしたが、
滑りに影響が無いレベルで助かりました。

滑る前には止めるエッジングをしないでずれを使って落差をだして
ターン弧が丸くなるように気をつけて滑りました。

また力が入り過ぎないようにリラックスしストックで
滑りを先行するイメージで滑りました。

難しい雪質でしたが板も回し込むことができて暴走、
失速もなくとりあえずはほっとした感じでした。




フリー滑降

最終種目でした。

大回りと同じ斜面でコースの距離が長くスタート直前斜度が急で
それ以降は斜度が緩いため前半にスピードがおちると
ゴール直前に失速が予想されました。

また、コース幅が狭く、肩斜面のためスタートからのターンの入り方、
全体をどのように組み立てていくかが合否を左右すると感じました。

スピードを落とさず、一つ一つのターンを丁寧に仕上げることを
意識しました。

スタートからの急斜面を直滑降で抜けて大回りを2ターンし
斜めにギルランデで小回りを入れ、中回りでゴールしました。

最初の大回りはかなりスピードが出ていたため直ぐにコース端となるため、
ターンを仕上げるより切り替えを早くすることを意識し、
小回りは板を振るだけでなくしっかりターンしていることを
見せるようにしました。
スピードを落とすことが無くゴールできました。




パラレルターン小回り(不整地)

苦手な種目です。小回りと同じく滑るたびに雪質が変わっている
状況でテクニカル、クラウンの受験者で40人を超える受験者が滑ることで
コブの形が変わっていることが不安でした。

一つ目のコブは雪質を見るためにセーブして滑っていくこととしました。
板を若干でも縦方向に向けてある程度のスピードを保ち滑りきろうと
考えていました。

スタートすると若干コブは固く深くなっていました。
ゴール直前のコブでしっかりターンできるように若干抑え気味で滑り、
一箇所深いコブがあり危うくコブをひとつ飛ばしそうになりましたが
大きなミスも無く滑りきることができました。




まとめ

クラウンプライズはかなり難しい資格だと思います。

しかし、取り組み次第では合格できない資格ではないと思います。
でも誰しもが合格できる資格でもないと思います。

今回の投稿は。。。。
スキーグラフィックに 数ヶ月前に
「クラウンへの道」に私が掲載いただいたときの
原稿の抜粋です。参考になれば。。。です。

クラウンプライズに合格したときには
「クラウンへの道」に投稿してください。。。
そのときには、
「Gakuro Monorogue」に影響を受けたと
記載してください。。。(冗談です・・)

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